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  • MSCI / APREAアジア諸国四半期不動産ファンドインデックス(APFI)は、公募、私募、両市場のマネージャーに、戦略の差別化を提供する。
  • アジア太平洋地域における、 非上場オープンエンドの不動産ファンドの潤沢な資金投資に焦点を当てたこのインデックスは、純資産総額が72億米ドルの4つのファンドを見本としている。
  • アジア太平洋リアル・アセット協会(APREA)は、信頼できるベンチマーク指標を会員に提供することにより、地域の不動産セクターの透明性を高めることを目指している。
  • 2020年12月の時点で、MSCIの調査によると、非上場の民間不動産ファンドはアジア太平洋地域の機関投資家向け不動産市場の19%しか占めていない。

シンガポール– 2021年9月13日

アジア太平洋リアル・アセット協会(APREA)は、MSCI と提携し、急成長しているアジア太平洋地区の不動産セクターを明らかにする、機関投資家向けの新しい不動産ファンドインデックスを立ち上げた。

MSCI / APREAアジア諸国四半期不動産ファンドインデックス(APFI)は、REIT市場に向けた戦略を差別化する機会を与えるツールだ。このグループ・インデックスは、パフォーマンスをベンチマークし、ファンドとプロパティ両方のデータを分析、年内の地域内市場指標を評価するために有効な一連の手段を提供する。

APFIは、コア資産へのアジア太平洋投資マンデートを伴う非上場オープンエンドの不動産ファンド資金のパフォーマンスを、2021年6月現在の純資産総額が72億米ドルの4つのファンド見本に基づいて分析している。

グローバルな方法論とMSCIのヨーロッパ諸国およびアメリカのインデックスの実績に基づき、APFIは新しい業界基準になることを目指し、アジア諸国で四半期ごとに評価されるファンド市場の活発な成長を捉える。

「インデックスの発表は、透明性を重要事項としているAPREAの姿勢でもある」とAPREAのCEO,シグリッド・ジアルシタは述べている。これは、信頼できるベンチマーク指標を含むツールと知識を会員に提供することにより、地域のリアル・アセット・セクターの透明性を高めるという協会の使命における重要なマイルストーンともいえる。

四半期ごと透明性の高いオープンエンドの地域ファンドの評価は、アジア太平洋地域では少ない。 MSCIの調査によると、2020年12月の時点で、同地域の多様なコアエクイティ(ODCE)スタイルのオープンエンド・ファンドは、非上場ビークルの4%、または地域の機関投資家向け全不動産市場の1%未満となっている。

このようなファンドは、はるかに大きく多様な市場全体とは大きく異なることもあり、同地域全体の投資ビークルのパフォーマンスを測定しようとしている投資家にとって課題となっている。これらのファンドの限られたプロファイルは、そのようなポートフォリオと幅広い市場の不動産インデックスとの間のリスクとのミスマッチにつながる可能性がある。

APFIは、焦点を絞ったグループベンチマークを提供することでこの課題に対処しようとしている。これにより、投資家は、同様の目的と機能を備えた競争力のある多様なファンドに対して、その投資パフォーマンスを正確に評価できる。新しいインデックスは危機的な時期において、より多くの投資家が民間不動産へのエクスポージャーを増やし、国際的に多様化するため、地域全体の投資ビークルに目を向けている。 MSCIの調査によると、全地域におよぶコア、オープンエンド型ファンドは米国で長い間確立されており、ヨーロッパでは急速に発展しているが、アジア太平洋地域ではまだ初期段階にある。

「不動産市場規模に関する最近のレポートが示すように、世界市場は、新型肺炎のパンデミックによって急激かつ多難な変革を求められながらも成長を続け、投資家の収益の追及に応えている」と、 MSCIでのAPAC不動産クライアント担当のヴァラン・マリックは語っている。「このため、資産のパフォーマンスをベンチマークするための効率的かつ透過性の高いツールが求められる。APREAと協力してAPFIを立ち上げ、投資家ニーズに応え、より良いポートフォリオを構築するための情報を提供できることをうれしく思う。」

2005年に設立されたアジア太平洋地域の主要な不動産業界団体であるAPREAは、不動産に加えてインフラストラクチャ資産への焦点の拡大を反映し、今年、協会名を変更した。 APREAは、最大規模のREIT、アセット・マンジャー、プロパティ・マネジャー、金融関係など業界関係、世界中の150を超える企業を代表している。

「当協会は、アジア太平洋地域のリアル・アセット・セクターの成長を促進するために、各政策機関に働きかけ、会員に最先端の研究や調査を提供、会員間のビジネスチャンスを構築している。APFIは、MSCIと提携して不動産市場の透明性を高め、業界全体の投資決定と成長を促進するための最初のベンチマークといえる」とジアルシタは述べている。