Annual Report

A Message from APREA's CEO

尊敬するメンバーの皆さま

APREAの歴史は功績と課題に満ち、それが業界の代弁者としての今日の私どもを形成しています。その点に関しては、2020年に感染症の世界的流行から経営環境に劇的な変化を見たものの、何の変わりもございません。地域各地のメンバーからこの上ない反響をいただいており、また還元することを通していかに当会がこの課題をうまく乗り切り、APREAプラットフォームを介して地域全体のさらなる強靭な関係を築いたことは非常に素晴らしいことです。間違いなく、昨年の災難によりこれまでになく互いの絆が深まり、メンバーの皆さまの揺るぎないサポートに心より感謝申し上げます。

同時に2020年は、APREAが不動産を活用して不動産とインフラストラクチャのどちらの目的も推進させた変革の一年でもありました。当会は、不動産業界の成長を促進するためのポリシーソリューションを提唱する最前線に立ち、また政策立案者らが、特に不動産投資信託（REIT）やインフラストラクチャ投資信託に関して重要な法律を審議して可決する際に、共に主要な議論を交わす役割を担えたことを誇りに思っております。これは当会の地域での証券化傾向を強化、また促進するでしょう。感染症の世界的流行により、アジア太平洋各地の経済復興を駆り立て、長期間の都市化傾向を持続させる面で、不動産とインフラストラクチャの重要な役割が強調されました。このような背景から、特にオーストラリア、中国、香港、インド、日本、シンガポールの当会の主要ハブにおけるメンバーシップを強化する機会を得られました。

さらに、このような機会を掌握するためにAPREAの能力を一層開花させるべく、当会はいくつかの方策を取りました。6月に行われた前回の年次総会で発表されたように、この業界の進化し続ける動力とさまざまな資産クラスにより良く投資し、さらに広範囲の国際ネットワークを築くべく、当会の地域および国の取締役会を再編成して拡張いたしました。

新型コロナウィルスとそれに関わりビジネスや社会に及ぼされた変化が、デジタル改革の必要性を加速させたため、当会は年間を通じて、国境を越えて協力するために、メンバーの皆さまや業界関係者に多数の仮想タッチポイントを提供するデジタルサービスに即座に切り替えて拡張しました。また世界各地のさまざまなマーケットリーダーらを特集した30回のイベントライブ配信を開催し、何千名もの業界関係者の皆さまにご出席いただきました。このウェビナーでは、幅広い話題に取り組み、現代ある問題を追求し、従来の不動産から、ヘルスケアやデータセンター、また不動産テックまでも含めた特殊セクターにおよび、数々の資産クラスを網羅していました。また特別に、REITの指導者であるEquity Group Investmentsの創立者兼理事長のSam Zell氏によるリーダーズ・ダイアログも開催いたしました。

さらに当会のポッドキャストシリーズ: Investing in Asian Real Estate with APREAに業界リーダーを招いてご意見を共有していただきました。このようなプロジェクトを通して、当会はメンバーの皆さまに最新の不動産の傾向と当事者による直接の見解をお知らせすることができました。的を得た考え方にあふれる当会のウェビナーとポッドキャストエピソードにより、私どもがアイデアを作り出して新しいデータポイントに関して議論するだけでなく、地域の優先資産クラスとして不動産とインフラストラクチャを奨励する努力を進めることができました。特に、世界の不動産投資に関するアジア太平洋地域の知名度の高さは、2015年以降、大幅に上昇しています。

当会の国際ネットワークとの緊密なコラボレーションと業界の第一人者や著名人との結びつきを通して、根本的でありながらもこれまでになかったソートリーダーシップのコンテンツを提供してまいりました。当会が本年に出版したさまざまな出版物を通じて、当会は不動産のデータとリサーチに関するこの地域の知識の源泉であり続けました。その他の話題としては、REITに関する事例、業界の意見、不動産市場について、多様な業界リーダーの優れたグループとともに議論を交わしました。10月にはPwC Indiaによる第6回Indian REITs and InvITs Primerを公表いたしました。11月には、創刊となる中国REITに関するハンドブックを発表いたしました。このハンドブックは中国のREIT業界の概要を提供し、また中国のインフラストラクチャREITの規定、税制、また評価方法に関する貴重な議論も収録されています。REITとインフラストラクチャ投資信託の継続トレーニングとベストプラクティスは2021年に計画されています。

また当会は、持続可能で透明性の高い投資の時代に向けて前進する最先端に位置することを目指しています。そのために、ESG（環境、社会、ガバナンス）問題、関連する方針の開発やベストプラクティスにまつわる対話をメンバーと共に継続してまいります。具体的には、地域擁護とインドのインフラストラクチャおよびInfrastructure Investment Trusts（InvITs）、サステイナビリティおよびESG、またリサーチとマーケットインテリジェンスに委員会を設けました。さらに昨年4月、不動産テックの一流企業、Propstackとパートナーシップを結び、データ駆動型の業界を構築するという計画に向けて乗り出しました。

将来に向けた構築

2020年、APREAは15周年を迎えました。アジア太平洋地域を率いる貿易機関としての成功を祝うだけでなく、将来を見据え、進路を定める年でもありました。ARA Asset Management Limitedの理事長兼共同創立者兼グループCEPであるJohn Lim氏が率いるAPREAのアジア太平洋地域取締役会とともに、当会は年次戦略を評価し、目標を改良し、特に急速に変化する実物資産の背景の中で継続的な関係性を保証することを優先させています。2019年から2020年の当会の戦略目標は達成され、アジア太平洋地域の発展を続ける証券化資産にレバレッジすることでAPREAのメンバーシップを拡大することに焦点を当てた新しい戦略目標を明確に表現いたしました。当会の新しい戦略目標は、ますます全世界に拡がる不動産産業を支援することを目指しています。

本年の当会の進歩は、この未曾有の厳しい時にあってもAPREAの成功に根強く献身してくださった地域および国の取締役会の業務と努力なくしては成し遂げられませんでした。さらに、APREAチームの多大な努力に心より感謝申し上げます。彼らの情熱と努力は各分野で機動力になっています。「メンバー第一」は言葉としてだけでなく、当会を表し、また組織として繁栄する手段です。実物資産を優先投資クラスにするために資産管理することで、メンバーの皆さま全員に引き続き長期的な価値を創生してまいります。皆さまのご支援に感謝し、当会に賜る信用と信頼を光栄に存じます。

今後もよろしくお願い申し上げます。

Sigrid G. Zialcita
最高経営責任者
アジア太平洋不動産協会

View Attachment

2020 Highlights From CEO

请点击这里查看CEO致辞